神棚を感謝と敬う気持ちでまつる

荒神こうじん

荒神様には、見廻みまわり荒神、荒神、はしら荒神、不浄場ふじょうば荒神、かまど荒神、丑寅うしとら荒神、未申ひつじさる荒神、戌亥いぬい荒神のはち荒神がいらっしゃいます。

 

人間は安全な土地に安全な家屋を建てて、健康的に暮らす必要がありますので、個々の家庭の「敷地、家屋、トイレ、かまど(コンロやレンジ)、家屋の中心点からそれぞれの名称にあたる方位の範囲」を見守られています。これらの箇所に、安全や健康を害する不備がある場合に、住人にばちを与えて注意を促されています。

 

また、荒神様は家主同様、土地や家屋を責任を持って維持・管理する役目がありますので、荒神様に無断で修理・改築・破棄をしたり、故意でなくても敷地や家屋の破損をさせた場合は罰の対象となります。

 

荒神様に指摘される管理不備(つみ)としては「断りなく敷地の土を掘る」、「断りなく家屋を修理・改築する」、「断りなく家屋に釘を打つ、壁を塗り替える」、「家屋の土台や柱を腐らせる、捨て杭を放置し腐らせる」、「断りなくコンロやレンジを破棄する」、「コンロやレンジに足を載せる、刃物を載せる」、「トイレに唾液や痰、血液を流す」、などがあります。どの内容も「人間が健康的で安全に生きていけるように」、「荒神様も責任を持って敷地や家屋を管理されている」という視点で判断されます。

 

ですので、上記の「断りなく」と書かれた行為をされる場合には、水神様同様、お塩で振り清めて「荒神様、○○をしますので、よろしくお願いします。終わりましたらご守護をお願いします」とお断りして行えばよいです。

 

管理不備があると、土台や根幹に関わる「頭痛、神経痛、歯の痛み」、尿や便に関わる「痔や泌尿器の病気」、「炊飯や調理がうまくいかなくなり病気がちとなる」などの変化を住人に起こさせることで、ばちを与え注意を促される場合があります。

 

そのようなときは、不備をしてしまった場所をお塩で振り清めて、真心からお詫びし、改めると早く良くなります。気づかない場合は、一定期間苦しむことで不備を償うことになります。

 

また不備に気づくよう、初めての不備の指摘から奇数の年毎に、一定期間の苦しみが繰り返される場合もあります。少し大変な約束事のように感じるかもしれませんが、水神様同様、人間を苦しませるための約束事ではないことを理解しておく必要があると思います。

 

日常生活で軽度な病気になることは普通のことですが、適切な治療をしても治りにくい場合、繰り返す場合、徐々に持病となっていく場合など、普通の経過でない場合に、不備がないか思い返してみることが大切です。また、気になる夢を見た際に、不備を知らされている場合もあります。

 

以前、私の子どもが痛くもないのに足を引きずって歩くようになりました(人間の土台である足の症状)。断続的に数週間続いたため整形外科に連れていきましたが、原因がわかりませんでした。ふとした時に、敷地内に捨て杭が5本あり、そのうち2本が腐っていることに気づきました。抜いた後、お塩で振り清めお詫びをすると、ぴたりと引きずらなくなったことがありました。私の管理不備を注意されたのだと思います。今思い返しても不思議ですが、わかりやすい体験でした。

 

次は「神社・仏閣への訪れ方は?」です

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